| 養老孟司 著 |
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| 脳と自然と日本 |
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お金、肩書き、都会が万能という虚構。自然との本来の関係を忘れ、大事な何かを失った社会。 次の時代へ向けて、“考えるべき視点”を明快に語る。 臨場感あふれる初の講演集! | |
北里大学教授。専門は解剖学。
1937年生まれ。1962年東京大学医学部卒業。
95年に東京大学医学部教授を退官。
『唯脳論』(青土社)、『臨床哲学』(哲学書房)、
『日本人の身体観の歴史』(法蔵館)などを通し、
学問や思想に大きな影響力を与えつづけている。
こどもと自然…………………………5
ゆとりある生活の創造…………………………47
現代社会と脳…………………………75
自然と人間…………………………87
からだと表現…………………………107
健康とはなにか…………………………135
ヒトを見る目…………………………163
構造から見た建築と解剖…………………………175
脳化社会のゆくえ…………………………193
現実とはなにか…………………………235
情報化社会と脳…………………………255
脳と自然と社会…………………………289
あとがき…………………………303
初出一覧…………………………307
私は話をするとき、本音でしか言わない。話のコツは、それしかない。
知識は自分の考えを説明するときの材料である。
自分の考えがなくて、知識を並べるなら、八百屋の店先である。
講義はしばしば八百屋の店先になる。
いまの学生はレストランに来ているつもりだから、八百屋では寝る。
八百屋に徹するのも、コックに徹するのも、それぞれの自由である。
ただし日本の研究者はトマトならトマト、キャベツならキャベツしか売らない。
そういう八百屋が多い。それなら「八百」屋ではない。卸売りである。
八百屋もコックもやってみるとなかなかむずかしいのである。
(「あとがき」より)